マイホームを欲しいと思ったら、家を建てようと思ったら、多くの方は「どんな家」ということよりも「どこの会社」という「住宅会社選び」にまず悩むことになります。
で、「いいハウスメーカーの見分け方」「評判のいい住宅会社」といったことを調べ始めます。昔は、この手の本も少なく、インターネットもなかったので、口コミを親戚や知人を通じて直接集めていましたが、今は本屋に行ってもたくさんの本（大抵は住宅会社等の売手が書いてたりするのですが）がありますし、インターネットにも情報があふれまくっている状況です。
でも、よほどのことがない限り、いい評判や悪い評判だけしかない会社はないですし、人によって言うことはマチマチですし、選択の基準なんかをしっかりもってても「結局この情報はどこまで本当なんだろう」ということで、なかなか絞り込むのが難しいところです。いい口コミほどサクラによるでまかせだったりしますしね。
ホームページを見てとてもいい会社に見えても、虚偽の説明をしていることも珍しくありません。さすがに、大企業だと訴訟リスクにも敏感で虚偽までいくことはあまりありませんが、中小企業になるとそういうところが結構あります。
意図的に（悪意をもって）虚偽の情報を載せることもありますし、あまりに勉強不足なため虚偽の情報を真実だと信じて載せてることもあるので、この問題は根深いものです。顔写真も載せて、もっともらしいことを写真付きで解説して、とてもいいものですよ～って自信満々に載せてるんですが、データが恣意的だったり、あきらかに間違ってることを自信満々に載せてたりします。しかも、そういう会社って必ずしも低価格帯の会社だけではないんです。坪４０～６０万くらいの中価格帯の会社でも坪６０～１００万くらいの高価格帯の会社でも、こういうことが結構あるんです。
要するに、はっきりとした正解があるわけではないので、焦らないことが大切です。焦って家を手に入れて、それが理想の家だったってこともあるかもしれませんが、「こうすればよかった」といった小さな後悔がいろいろと出てきてしまうものです。そこで、私なりにポイントを箇条書きしてみます。一つの意見、いや四つの意見としてご参考になれば幸いです。
１ いい話・いい情報の説明に対し、必ずマイナス面の話がセットになっているか？
これが会社選びで一番重要なことかなと思います。どんなに高価な家でも欠点のない家はありません。長所があるということは、かならず別の側面の短所があると思ってください。各社のホームページを見て短所が記載されてますか？記載されてない場合には、求めなくてもきちんと短所の説明をしてくれてますか？他の工法と比較してる会社って多いですよね？そういうところって、いい話ばかりじゃないですか？
「いい話を多く話す会社ほど、いい家じゃない」
２ 契約を急がせてませんか？契約前になにかと代金の請求がありませんか？
プランを一つ提案するにも原価が発生しますので、打ち合わせやプランに対して請求をすること自体は悪いことではありません。少ない打ち合わせで契約することや、手付金を少しでも早く受け取ることは営利企業として自然な行為ではあります。でも当たり前のことですが、これってお客様の利益と完全に相反するんです。つまり、こういう会社はお客様のこととかそもそもあまり考えていないんです。
「入金や契約を急がせる会社ほど、いい家は建たない」
３ 社長の顔がやたらと目立ちませんか？
実際に家づくりに主体的に関わってる方ならいいんです。でも、チョロチョロって間取りを書いたり、チョロチョロって現場にやってきて余計な口出しだけしていったり、契約したとたん顔を見せなくなったり、軽～～～い方に多いんですよね（個人の感想です）。でも、お客様が打ち合わせで会って話をしても、そういうところはあまり見えないわけで・・・まあ、これは当てはまらないこともあるかもしれませんが、テレビ番組、コマーシャル、雑誌やＷＥＢ媒体の特集に社長の顔露出が目立つ方、会社のホームページや個人のＳＮＳ（インスタ、フェイスブック、ツイッター等）に社長の顔写真が多い方、会社と業界以外の役職が目立ってる方ってのは、会社よりも社長個人が大事な方なんでしょう（個人の感想です）。となると、お客様は大事にされませんでしょうね（個人の感想です）。社長をよく見てみてください・・・高そうなスーツや時計をつけてたり、高そうな車に乗ってませんか？
「社長の顔が目につく会社ほど、いい家を建てない」（個人の感想です）
４ イメージばかり先行してませんか？
社名を連呼したり、有名人を全面（前面ではなく）に出したり、おしゃれな内観や外観や調度品ばかり映したり・・・でもどんな家を建ててるのかわかりづらい・・・言うまでもないですよね。その会社にとっては、会社のアピールポイントよりも知名度やイメージが優先されているんです・・・というかあまりアピールポイントがないんです。いい家が欲しい方より、安い家が欲しい方や見た目最優先の方向きの会社です。そういう方にとってはいいんじゃないでしょうか。
「社名連呼、有名人前面、オシャレなＣＭ の会社ほど、アピールポイントはイメージだけ」
いかがでしょうか。
とまあ、個人的な主観と偏見で書いてみました。会社によっては（担当者レベルならなおさら）違うこともあるでしょう。でも、お客様のことを真剣に考えている会社なら、きっとこれらにはいずれも当てはまらないと思います。
大手メーカー、ハウスビルダー、工務店、設計事務所、フランチャイズ住宅、規格住宅、木造、鉄筋コンクリート造（ＲＣ造）、鉄骨造（Ｓ造）、軽量鉄骨造、ツーバイフォー（２×４）、木骨造、ボックスラーメン工法、軽量コンクリートパネル造、まだまだいろいろなくくり方がありますが、これらに共通する話だと思います。
ご興味を持たれましたら、遠慮なくわたしたちにお声がけください（相談は原則無料です）。住まい手のために、住まい手の代理人として建てる前にも建てた後にも時間をかけて向き合います。
